カーラッピングといえば、やはりフィルムを選ぶ時が、とにかくワクワクドキドキ…!
ついニヤニヤしちゃうものです。
「【動画あり◎】カーラッピングフィルムってどんな種類があるの?」ではカーラッピングフィルムの種類をご紹介させて頂きましたが、今回のブログでは「失敗しないカーラッピングフィルムの選び方!」をご紹介します!
カーラッピング施工業者というプロ目線だからこそ見えてくる「カーラッピング選びの盲点」をお伝えします。
「好きな色だけ見て選べばいいんじゃないの?」
「カーラッピングは納車後にメンテナンスが必要ってどういうこと?」
そんな方は、後々「このカーラッピングフィルムはやめておけばよかった」と後悔してしまうかもしれません。
最高のカーラッピングライフを始めるために、カーラッピングフィルム選びのポイントをしっかり押さえましょう!
カーラッピングフィルムの種類をおさらい
「【動画あり◎】カーラッピングフィルムってどんな種類があるの?」では、カーラッピングフィルムは「色」と「仕上がり」をチェックする必要があることを押さえました。
3Dジェネレーターでは、実際に車体をラッピングしたイメージを動画でご確認頂きました。
一例がこちらです↓
カーラッピングフィルムは、グロス、マットといった「仕上がり」の違いで区分されますが、メジャーな種類は以下の表の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
グロス | 光沢のある仕上がりを持つフィルム。 カーラッピングフィルムの中で最も人気。 |
マット | グロスとは逆に、光沢のないフィルム。 シックで洗練された印象になる。 |
サテン | 仕上がりがグロスとマットの中間に位置するフィルム。 モダンでスタイリッシュな印象になる。 |
(グロス/マット)メタリック | ラメが入ったようなキラキラとした質感。 グロスメタリック、マットメタリックがある。 華やかでキレイな印象になる。 |
メッキ | 鏡面仕上がりのフィルム。 |
ウェットカーボン | カーボンファイバーのような模様で、光沢のある仕上がりを持つフィルム。 ツヤ感があり、よりリアルな見た目を表現できる。 |
カーラッピングフィルムの種類がイマイチピンと来ない方は、是非こちらのブログを合わせてチェックして下さい↓
【動画あり◎】カーラッピングフィルムってどんな種類があるの?
失敗しないカーラッピングフィルムの選び方!
さて、ここからが本題です!
カラー見本帳を眺めているだけでは分からない、カーラッピング専門店だからこそ見えてくる、カーラッピングフィルムを選択する前に知っておいて欲しい注意事項をご紹介します!
①カーラッピングフィルムはメーカーによって一長一短
当店ザラップでは、3M、AveryDennison、Oracalといった、世界でもメジャーなカーラッピングフィルムを取り扱っています。
よくカーラッピング初心者の方から、「メーカーによって品質の違いはありますか?」というご質問を頂きますが、当店ザラップで取り扱っているメーカーはどこも世界ブランドの保証があるメーカーのみのため、品質での違いはありません。
が!
実は、色、仕上がり以外で、もう一つ重要な違いがあります。
それは、フィルムの厚さやフィルムの伸びといったフィルムの特性です。
定番の色は、どのメーカーでも似たような色で取り扱いがあります。
しかし、それぞれのメーカーで実はフィルムの特性が異なり、よって車体の形状やボディの状態によってお勧めのフィルムが異なってきます。
だからこそ、施工スタッフは取り扱うフィルムによって施工方法を変えるわけです。
例えば、車体の凹凸が激しく分割施工が増える場合は、フィルムの薄さが薄いメーカーのものがお勧めです。
ここで少し複雑なのは、「〜のメーカーが一番薄い」と一概に見えるほど、単純な話ではないということです。
つまり、それぞれの色や種類によってこの答えは変わってくるということです。
さらに!
同じメーカーから全く同じ色のフィルムが2種類販売されている場合もあります。
このフィルムの違いは、実はフィルムの厚みです。
施工する車両、もっというならば施工する箇所によって、薄いフィルムの方がいいか、厚いフィルムの方がいいか、答えは変わってきます。
聞いているだけで複雑ですよね(笑)。
それぞれのメーカーのそれぞれのカーラッピングフィルムの長所ならび短所は、これまで培ってきた施工経験あってこそ分かることです。
カラー見本をただ見るだけでは決して分かりません。
当店ザラップではこれまでの施工経験をもとに、お客様の好みの色と車体を比較して、総合的に一番ベストのフィルムを一緒に選びます!
②カーラッピングは分割が必須
カーラッピング施工では、適時必要に応じてフィルムを分割して施工します。
分割は少ないに越したことはないのですが、分割をするのにはちゃんとした理由があります。
凹凸が激しい部分はフィルムにもストレスがかかるため、よって「施工後剥がれやすくなる」「色あせしやすくなる」といったリスクを回避する必要があるからです。
カーラッピングの分割で忘れてはいけないのは、分割施工ではフィルム同士が重なる部分が生まれるということです。
この重なる部分はたった2mm程度ではありますが、厚みがあるフィルムを重ねると、やはり重なりが強調されやすくなります。
さて、上の「カーラッピングフィルムはメーカーによって一長一短」で見た通り、それぞれのフィルムによってフィルムの厚みが異なります。
また、メーカーを問わず、メッキは一番シートが厚いため、分割の回数が一番多くなり、よって施工時間も増えます。
よって、なるべく分割の重なり部分を目立たせたくない方は、薄めのフィルムを選ぶ必要があります。
③カーラッピングフィルムによっては在庫が欠品の場合もある
カーラッピングフィルムの見本帳を見ると、「わぁ〜!こんなにたくさんのフィルムがあるんだー!」と感動しますが、残念ながらフィルムによっては日本で欠品の可能性も往々にしてあります。
なので、ネットで色々カーラッピング車両を見て「この色のフィルムがいい!」と思っていても、実際は欠品中で次回の入荷が未定ということも…。
特に新型コロナが始まった後、カーラッピングフィルムの入荷が従来より遅くなっています。
(2023年の現在は、いっ時よりも随分状況は改善しました。)
当店ザラップでは、カーラッピングフィルムの入手経路を多く開拓し、さらに人気のカーラッピングフィルムは自社でストックしているため、「好きなカーラッピングフィルムを選択できなかった、、、」といった事態を最大限回避する工夫をしています。
また、フィルムの在庫状況を常に確認しているため、カーラッピングをよりスムーズに進めるよう手配しています。
このようにカーラッピングフィルムは日本国内で欠品の可能性も十分あるため、気になるフィルムは複数候補選ぶことがお勧めです!
④カーラッピングフィルムは廃盤になりやすい
カーラッピングフィルムは種類が多い分、廃盤になりやすいことが特徴です。
また、大手カーラッピングフィルムメーカーであっても、日本での販売を中止するということもよくあります。
これはなぜでしょうか。
自論ですが「カーラッピングフィルムは期限付きの高級商品」であることが要因だと思います。
カーラッピングフィルムには「使用期限」というものがあります。
この使用期限を過ぎると、本来フィルムが発揮できる性能が発揮できなくなるため、このフィルムをお客様の車両に使うことはできません。
そして、カーラッピングフィルムは施工範囲によって必要なシートメーター数が変わります。
フルラッピングでは「ロール」でフィルムを購入するのに対し、ミラーだけといった一部分であれば「切り売り」といったメーター単位で購入します。
そこで、例えば切り売りのロットの方が使用期限が迫っていても、ロール買いを求める人には、切り売りのロットは販売できません。
さらに!
カーラッピングフィルムは在庫が常にある必要があります。
「このフィルムは在庫切れのため、海外から届くのに約3ヶ月かかります」という事態は、思わしくないわけです。
日本国内で使われる世界的に認められたカーラッピングフィルムメーカーは、ほぼ100%海外製です。
つまり、全て日本に輸入する必要があるということです。
よって、マイナーな色は廃盤になりやすくなります。
※日本では廃盤でも海外では販売している場合もあります。
カーラッピングは時代の流れにとても敏感なものです。
ある意味で、ファッションによく似ています。
定番のものもあれば、流行りというものもあり、よって次々と新しいカーラッピングフィルムが生まれ、次々とマイナーなカーラッピングフィルムが廃盤になります。
さらに、近年カーラッピングフィルムメーカーの数自体が増えているので、他社との差別化をするために特殊なフィルムも増えています。
そういった特殊なフィルムは、人気が出なければ廃盤になります。
カラー見本帳もよくリニューアルされるので、数年前のカラー見本帳を見ていては×です。
ちなみに「廃盤のカーラッピングフィルムは選ばない方がいいの?」という声が聞こえてきそうですが、そういったわけでは決してありません。
廃盤=商品不良ではありません。
ただマイナーなフィルムだったというだけです。
考え方を変えれば、それだけ「他者とは被らないフィルム」というアドバンテージがあるといえます。
しかし!
一点注意が必要なのは、カーラッピングフィルムを再施工する必要が生じた際に「フィルムの在庫があるかどうか」が問題になるという点です。
これまでも様々なブログで口を酸っぱくお伝えしてきましたが、カーラッピングは納車後にメンテナンスが必要となる場合が往々にしてあります!
例えば「事故に遭ってドア1枚分カーラッピングフィルムの貼り替えが必要」となったとします。
そういった時に、メジャーなカーラッピングフィルムであれば、すぐにフィルムを発注&再施工とできますが、廃盤のフィルムでは「在庫がまだ残っているか」が問題になります。
当店ザラップでは、納車後1年間メンテナンスをさせて頂く「アフター保証」が無償で付きますが、この期間中は施工の際余った端材を保管しています。
※アフター保証は、保証内容や範囲に条件が定めれられています。
貼り替え範囲によって必要となるフィルムの大きさは異なるため、どんな再施工にも対応できるわけではありませんが、それでも「廃盤フィルム」を使用したカーラッピング車両では端材が有るのと無いのとでは雲泥の差です。
廃盤のカーラッピングフィルムを使用する場合、当店ザラップでは「再施工の際フィルムの入手が困難になる可能性がある」こともきちんとお伝えし、そしてご理解頂いた上で施工をさせて頂いております。
このように、「カーラッピングフィルムは廃盤となるフィルムが多いこと」、そして「カーラッピングは納車後にメンテナンスが必要になる可能性が高いこと」を理解した上で、カーラッピングフィルムを選択しましょう!
⑤車体色とのバランス
「車をフルラッピングする」という時、一般的には車両の外側のみカーラッピングします。
つまり、ドアを開けた内側は純正色が見えます。
※当店ザラップでは、内側部分も別途料金でカーラッピング可能です。
なので、もし車体色が緑色で、ラッピングフィルムがピンク色だとします。
このように対比する色では、ドアを開けた際に純正色の緑色が目立ちます。
もちろん、これが良くないという訳ではなく、逆にお洒落ポイントと捉えることもできますが、お客様によってはこのようなギャップを好まれない方もいらっしゃいます。
カーラッピングフィルムを選ぶ時は、純正色も一部見えることを考慮しましょう!
⑥マットはメンテナンスに注意が必要
マット塗装はメンテナンスが大変といわれます。
理由はいくつかありますが、マット塗装は表面の凹凸が大きく汚れや傷がつきやすいため、一度ついてしまうと落としづらいのが大きな理由の一つです。
一方で、カーラッピングのマットは、塗装ほど表面の凹凸が激しくないため、「マットはメンテナンスが大変」というほどではないかと思います。
【早見表あり★】塗装とカーラッピングあなたに向いているのは?
しかし!
グロスと比べると、やはりマットの方がメンテナンスに注意が必要です。
分かりやすい例でいうと、グロスのフィルムに手脂が付いてもそこまで気になりませんが、マットのフィルムに手脂が付くと目立ってしまいます。
マットでカーラッピングしたら、手始めにマット専用のディテイリング剤を選びましょう!
(グロス用のコーティング剤を使ってしまうと、折角の艶消しが艶ありになってしまうので、お気をつけ下さい!)
ちなみに当店では、Adam’s Matte Detailerをお勧めしております!
マット専用のディテイラーなので安心してご使用頂けます。
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Adam’s Matte Detailer | マットディテイラー¥3,600 (税抜)
⑦パーツによって一部フィルムも変えるのも◎
フルラッピングというと、「一色のカーラッピングフィルムを選ぶもの」とお考えになられる方が多くいらっしゃいます。
が!
そんなことは決してありません!
パーツで色を変えることによって、よりお洒落なカーラッピングに仕上げることも可能です!
例えばこちらのスバルレヴォーグ。
フルラッピングをさせて頂きましたが、ウィンドウモールの部分だけはグロスブラックに施工しています。
モール部分のブラックアウト(黒系の色に変える)は近年大変人気のあるカーラッピングスタイルです!
コスパ最強★車を最高にカッコよくするカーラッピングスタイル3選!
車のメーカーがマイナーチェンジで一部のデザインを変えるように、車もその時々で流行りのスタイルがあります。
よりモダンでお洒落なカーラッピングを目指すなら、こういった流行りのスタイルに乗るのが◎です!
当店ザラップでは、お打ち合わせの際にいくつかのスタイルを一緒にご提案させて頂いております。
カーラッピングのフィルム選びは簡単にできて簡単にすべきではない
さて、今回は失敗しないカーラッピングフィルムの選び方をご紹介させて頂きました!
理想的なカーラッピング作り、またカーラッピングライフを過ごして頂く上で、カーラッピングフィルム選びは簡単にできるとはいえ、簡単にチョイスすべきではありません!
当店ザラップのカーラッピングは、信頼と安心でラッピングすることをモットーとしています。
お客様の理想のカーラッピングをベストなチョイスで作り上げるため、担当者が付き念入りなお打ち合わせをさせて頂いております。
✅車体の形状に合わせたフィルム選定のアドバイス
✅カラー見本を実車に置きながら色を確認
✅フィルムの在庫確認
✅3Dジェネレーターでの完成イメージ確認1お客様と同じ車両のCADデータがない場合は、類似車種で確認します
「実車にフィルムを当てて色を選ぶに越したことはないことは分かったけれど、仕事が忙しく中々来店することができません」というお客様が、実はとても多いです。
そんな多忙なお客様へ!
当店ザラップでは、都内近辺のエリアに限り、訪問サービスを対応致しております。
お車の引き取り&納車もお任せ下さい!
※こちらの訪問サービスは、完全アポイントメント制です。
夢のカーラッピングを夢で終わらせず、安心と安全なカーラッピングライフをザラップで始めませんか?
お問い合わせをお待ち致しております!